何かに不安を感じることは、
人間にとって必要な感情なんです。
将来おこるかもしれない危険な状況を察知して
身を守るために必要な感情だからです。
しかし、不安という感情はいくら回避しても、
実際には不安が無くなるわけではありません。
不安というのは不安な状況が有る
と言うことではなく、
まだ起きていない出来事に対して、
ネガティブな思考が働くから不安になるのです。
例えば、電車に乗るのが不安だと言う人がいたとします。
だからと言って電車に乗ることをいつまでも避けていても、
電車に乗る不安は解消されません。
不安とはネガティブな思考の結果起きる感情なので、
そのネガティブな思考を取り除かない限り
いつまでも不安なままなのです。
電車=危険な乗り物=電車に乗るのが不安
という仕組みです。
では、どうしたら不安が無くなるのでしょうか。
それは、電車に乗ることは危険なことではない、
という体験をして、思考を変えれば良いのです。
つまり、電車に乗るのが怖いのでいつまでも
電車に乗る体験をしないと思考を変えることが出来ません。
よって、いつまでも不安のままでいるのです。
だからと言って、いきなり電車に乗ってみるのは
さすがにハードルが高いかもしれません。
なので、一歩一歩段階を上るように、
少しずるハードルを上げていけばよいのです。
例えば、
先ずは、電車の映像をネットで見てみる。
次に、駅まで行ってみる、
その次は、実際の電車を見てその電車に乗る人を観察する。
そして、入場券を買って実際のホームまで行ってみる。
その次は、誰かと一緒に一駅だけ乗ってみる。
など、少しずつ体験を重ねることで、
電車は危険だと言う思考を
安全だという思考に変換していくことが出来ます。
ちょっと極端な例を出したかもしれませんが、
このように、不安の原因と言うのは
案外と漠然としたものや、
過去のトラウマが影響している場合が多いです。
不安は言い換えれば恐れでもあります。
そして、誰にでも不安や恐れはあります。
・車の運電が不安
・飛行機に乗るのが不安
という物質的なものから
・友達が出来るのか不安
・恋愛できるのか不安
・結婚して幸せになのかが不安
・子供が出来ても育てるのが不安
・新しい仕事で上手くいくのか不安
という人間関係や人生における不安
・将来のお金の不安
・病気になったら不安
というお金や健康の不安は
誰にでも少なからずあると思います。
このように、
不安を考えればきりが有りませんし、
不安が起こるかどうかも分かりません。
つまり、実際に体験してみないと
不安かどうかも分からないと言うことです。
もし、何かに不安を感じるのであれば、
実際にチャレンジして体験してみることが、
不安の解消の近道なのかもしれません。