人間には感情があります。感情は自分を守るために必要なものでもあると言われています。しかし、時には私たちは人間関係を円滑に保つために自分の感情を内側に閉じ込めて我慢することを学ばされます。もともと感情が豊かで嬉しいときには自然な笑顔を表せるタイプ人が我慢しなければいけない環境に身を置くことによって、知らず知らずの間に表情が乏しくなることが有ります。
例えば、新入社員で入社当初は元気で笑顔が絶えなかった人が、怒りっぽい上司の下で働くようになり、自分の感情を内側に閉じ込めて我慢することを身に着けることで上司の顔色を伺うことを覚えた場合、2年3年…5年と長い間に、元気も笑顔も無くなることがあります。こうした変化は静かに進んでいくので、本人も毎日顔を合わている家族や職場の同僚も変化に気が付かない場合が多いです。さらに、我慢することにも慣れて自分が我慢していることに気が付かないことも非常に多いです。気が付いたら最近笑わなくなっていたとか、自分が我慢すれば周りとの関係が保てる、関係が悪くなるのは自分が原因なのかもしれないと、悪循環に陥ってしまいがちです。
冒頭にも書きましたが人間が感情を持っているのは自分の身を守る為でもあります。感情を我慢したり、内側にしまい込んでしまうと、心が病んでしまうばかりではなく、身体の健康にも影響があります。病気の原因はストレスだとも言われていますが、我慢することに慣れて、自分では我慢していないと思っていても、心や身体はそのストレスを正直に反応しています。特に、新しい環境に変化した時は、それだけでもストレスになると言われています。それは喜ばしい変化であってもストレスになるそうです。ですので、新しいライフスタイルに変化した時は、意識的に自分の感情を表現できる誰かと話す、カラオケに行くなどの、感情を口に出して表現することをおすすめします。