お金の管理が出来ない家族を抱えて
悩んでいらっしゃる方は居ませんか?
先日、わたしはこんな相談を受けました。
子供が発達障害が有り仕事が長続きしなく定期的な収入は無いのだが、
自分の好きな物を買うためにローンを組んで買ってしまう。
発達障害だから説明しても理解が浅いし、
好きな事を取り上げてしまうと何をするか分からないので、
仕方なく、ローンの返済はわたしが払っています。
しかし、私も高齢になって来たので収入が追い付かなくて困っている。
こんなお悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
最近、発達障害と言う言葉を良く耳にするようになってきました。
発達障害と言ってもその定義は広いので、
一概に発達障害だから○○○○だとは断定はできないと思います。
しかし、この方は、自分の子供は発達障害だから○○○○できない。
と断定的に捉えられていました。
病院の先生や本などの情報から発達障害についての知識を学んで
工夫していらっしゃることは良く分かるのですが、
基本的に
障害が有るから仕方がないという諦めや断定的な考え方に問題の原因がある
とわたしは思いました。
何故かと言うと、
自分の感情のコントロールが出来なくて浪費癖の傾向に有る方は
全員に発達障害が有る方とは限りません。
健常者でもそのような方はいらっしゃいます。
その方のタイプや傾向がそのような行動になるだけなのだと思います。
家族が障害が有ることにフォーカスし過ぎてしまうと、
障害を持っているご本人にとってはあまり気持ちの良い事ではありません。
ご本人としては、障害が有ることを言われることで益々自信が無くなり、
自分の価値が見いだせない結果が生じてしまいます。
ご本人に直接言わないにしても、感じていると思います。
だから、その方に、
子供さんは障害者である前に一人の人として敬意を持って接して欲しいと、
私はアドバイスさせていたところ、
それは考えられないし出来ないと言われました。
長い間、苦労してきたご家族の方からすると気持ちは分かるのですが、
借金をすると家族が払うという方程式を作って来たのはお金を払った方の
責任でもあるんですね。
それを、障害が有るから仕方が無いと言う理由で片付けるのは、
障害を持つご本人に敬意が無いからだと思います。
私は、発達障害を含めた障害者や子供たちの支援をした経験がありますが、
ご本人はその障害を受け入れている方が多い様に感じました。
特に子供たちの場合はそれに違和感を感じている様には思いませんでした。
もしかしたら、家族が障害にフォーカスし過ぎることが
その障害から来る心の健康状態を悪くしているのではないでしょうか。
障害が有っても無くても、全ての人は個性的です。
その方を一人の人として敬意を持って接することは、
家族の重要な役割であるとわたしは考えています。
そうすることで、私たちの誰もが自分に自信が持てるようになり、
その結果、自分の器以上の物を欲しがったりする必要もなくなってくる。
ましてや、借金まですることはしなくなると思います。
借金をしてそれを誰かが肩代わりする
という浪費を助長するルーティンから抜け出すカギは
家族の接し方が一番大きと言って過言ではないのではないでしょうか。