あなたの役割は何だと思いますか。
お父さんですか、お母さんですか、会社の社長さんですか、主婦ですか。
これって、全部役割では無くて、名前つまり名称ですね。
日本人は、名称だとか肩書で人を呼ぶことが多いです。
実際に、夫婦の間でお互いの事を、お父さん、お母さんと呼んだり、
会社でも、課長、部長、社長の様に肩書で呼ぶことが当たり前の様になっています。
でも、これって本当はおかしな呼び方だと私は思います。
スピリチュアルな視点では、全てのひとはユニークな存在で、
そのユニークな個人が集まって集団が構成させている。
ただそれだけで、呼び名や肩書はそのひとの個性とは関係ないと思います。
例えば、結婚して子供が出来たら、お母さんになる。
そしたら、家族からお母さんと呼ばれるようになる。
では、お母さんっていったいどんな人なのでしょうか。
子供を育てる人ですか。
ご飯を作る人ですか。
家の掃除をする人ですか。
そうであるなら、それはお母さんという職業になってしまいます。
それに、子育てやご飯を作るのは誰でも出来る事。
これまでの歴史の中で、お母さんという立場の人が、
育児や家庭の衣食住を担当してきたケースが多いだけなのです。
そうではなくて、その人のユニークさから
どんな役割を担うことが出来るのかが大切だと思います。
お母さんという立場の人の役割が、
育児や衣食住を担当することが決まっていたとしたて、
もし、そのお母さんが病気で家事の事が何も出来なかったとしたら、
その人の存在はどうなりますか。
そうすると、その人は何もできない人間になってしまうかもしれません。
そうではなくて、その人の個性から
例え、病気などで不自由な問題を抱えていたとしても、
なにか役割はあるはずです。
何もできないと言う発想は、お母さんはこんな人だと言う
集団が作った勝手な定義があるからそうなるのではないでしょうか。
お母さんが優しい人で、それで皆が癒されるのであれば、
それは立派な役割を担っている、と考える事は出来ないでしょうか。
会社という集団であっても同じです。
課長という立場の人はこういうものだと言う定義があれば、
そこから外れる人は課長の役割を果たしていないことになってしまいます。
そうではなくて、その人の個性や得意なことを活かして役割を持つ、
そういったことが重要で、役割を持つことで価値が生まれます。
価値が生まれることで、その人が元気になれると思いうのです。
もし、あなたが、私は何もできない、何の役にも立たないと
思っているのであれば、一度自分の得意分野は何かを考えてみませんか。
誰もが自分の立場ではなく、自分の役割に目を向けること、
そして、集団や世の中に貢献することで、元気になります。
世の中は多様性を重んじる時代になって来ました。
これまでの常識に囚われない、柔軟な発想を受け入れて生きることが、
これからの時代には必要になってくるのだと私は思います。