私は猫を3匹飼っているのですが、
1匹は生まれて間もなく
結膜炎を患い目が不自由になりました。
獣医さんに相談したところ、
手術すると一時的には良くなるかもしれないが、
時間が経つと元に戻るので同じだと言われました。
それと同時に、この猫は目が見えづらい事に
不自由だとは感じてないとも言われました。
障害が有っても不自由とは限らない
確かに、目が不自由と言っても、
生まれて間もない時からなので
この猫にとっては
こんなもんだという感じなのでしょう。
他の猫に比べると
高いところに登れなかったり、
物が見えづらいような感じはしますが、
それ以外は全く問題なく元気です。
ところで、
わたしは、生まれながらに障害を持つ
子どもたちの支援をしていたことが有ります。
そこで感じたのが、
子どもたちは自分には障害が有ると言う事に、
あまり不自由を感じていないかもしれない、
と言う事でした。
確かに、出来づらい事も多くありますが、
毎日、遊ぶときは笑顔で楽しんでいました。
人と動物との違い
しかし、人と動物との大きな差があります。
それは、知能の差です。
因みに、
猫の知能は人間で言うと3歳くらいだと
聞いたことが有ります。
子どもは成長すると知能が上がります。
今までは自分が普通に思っていたのが
段々と、他人との違いを理解し始めます。
男の子と女の子の違いが分かってくるのと
同じですね。
特に保育園や小学校に通いだすと
多くのお友だちと交わる中で、
他のお友達だちには出来て、
自分には出来ない事が有ることに気が付き始めます。
そればかりか、
大人に叱られたり、
友だちにからかわれたり、
どうして自分には出来ないのだろう。
どうして人と違いうのだろう。
などの劣等感が湧いてきて
自己肯定感が下がってしまいます。
不自由よりも深刻な障害
実は、
障害が有るが故に不自由を感じるより
もっと深刻な問題があります。
それは、二次障害と言うものです。
二次障害と言うのは、
障害を持っていることが直接の原因ではなく
それが有るが故に劣等感を持ってしまい、
うつ症状や不安症、引きこもりなどの
新たな症状が出ることを言います。
実は、
この二次障害のほうが深刻な場合も多く見られます。
詳しい事は、またの機会に書きたいと思いますが、
人には、知性があるので、
障害が有っても無くても、
障害について正しい知識を持つ人が増えれば、
この二次障害を防ぐことに繋がることは
間違いないと思います。