脱水症/熱中症のサイン
めまい・立ち
こむら返り・筋肉痛
生あくび
大量の汗
頭痛
吐き気
疲労感・倦怠感
集中力・判断力の低下
これらの症状は、脱水症や熱中症のサインです。
上段は熱中症Ⅰ度(軽度)の症状、下段は熱中症Ⅱ度(中度)の症状です。
応急処置をしても症状の改善が無い場合は医療機関の受診が推奨されています。
脱水症/熱中症の違い
脱水症は身体の水分量が不足した状態であるのに対して、
熱中症は身体の体温調整機能の障害で体温が上昇した状態です。
脱水症状があると熱中症になりやすくどちらも関係性があります。
また、夏の炎天下とエアコンの効いた室内の往復のように、
極端に温度差がある場所の移動を繰り返すと自律神経が乱れやすく、
体温調整機能が乱れるため熱中症になりやすいです。
更に、自律神経には血液の水分量を監視して水分が不足すると喉の渇きを感じさせ、
水分摂取を促す機能がありますので、自律神経が乱れは脱水症の原因となります。
水分補給だけでは脱水症/熱中症の対策には不十分
熱中症対策には、こまめな水分補給で脱水症を予防をすることが大切です。
しかし、沢山の汗をかくと汗から水分と一緒にビタミンやミネラルも出ていくので、
塩分などの電解質も水分と一緒に補給することが大切です。
エアコンの風は皮膚から身体の水分を奪いますので、
室内の涼しい場所でもこまめな分補給で脱水症を防ぎましょう。
水分補給にならない飲み物
飲み物や液体なら何でも水分補給になるとは限りません。
水分補給だと思っていた飲み物が逆に脱水症の原因になるものもあります。
◉カフェインの入った飲み物
緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、抹茶、コーヒー、栄養ドリンク
カフェインには利尿作用があるので、摂取しても水分として出て行ってしまいます。
◉ジュース
ジュースには糖分が多く含まれています。100%フルーツジュースも同様です。
糖質が大量に摂取すると身体が糖質を排出しようとして尿が増えますので、
糖質が多い飲み物は水分補給にはなりません。
◉アルコール
アルコールには利尿作用があるので水分補給にはなりません。
更に、身体に入ったアルコールを分解するために水分が使われますので、
アルコールは水分補給にならない上に脱水を引き起こします。
身体の熱を取るおすすめ方法
身体に熱がこもった状態になると水分補給とエアコンの活用だけではでは、
自律神経が乱れている場合では効果をあまり感じないこともあります。
その場合のおすすめの方法は、氷枕や保冷剤などで直接身体を冷やす方法です。
氷枕や保冷剤にタオルなどを巻いて温度調整をして身体に直接当てます。
※冷たい物を皮膚に直接当てると低温やけどの恐れがあるので、
必ずタオルなどの布に包むか服の上から当てる様にしてください。
わきの下や足の付け根などの大きな血管が通っている部分に当てるのが効果的です。
エアコンを付けても涼しく感じない時は、自律神経が乱れていて
身体に熱がこもっている状態かもしれないので試してみてください。
脱水症/熱中症の症状が続く場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
脱水症や熱中症の症状は放置しておくと生死に関わる可能性があります。
夏バテだから涼しい季節になれば良くなるだろうと言ったような安易な考えはしないでください。
脱水症や熱中症の陰に自律神経の機能障害が隠れている場合もあります。
自律神経の機能に障害が起きるとうつ病などを引き起こす原因にもなります
対処法で改善して一時的な脱水症や熱中症だったのかもしれないと思われた場合は、
これを健康を考える良い機会だと捉えて生活習慣の改善につなげることもおすすめします。