自分の仕事が終わったら、他の人の仕事を手伝うのは当たり前だと思っていませんか?
私もかつてはそうでした。何故かと言うと学生時代のクラブ活動で先輩が何か雑用をしている時は「何か手伝いましょうか?」「代わります。」と聞くように指導されました。そうした後輩は先輩に雑用をさせてはいけないと言う風習が有りましたし、それが当たり前だと思っていました。
そんな考え方を身に着けた私は、職場では自分の仕事が終わって定時まで時間がある時は、誰か忙しそうにしている人の仕事を手伝わないといけないと何かやることを探さないといけないと思っていました。また、仕事が終わってやることが無くボーっとしている人がいると、イライラしてしまうこともありました。
皆さんの中でも、この様に考えられる方はいらっしゃるでしょうか。
こうした感じで自分から手伝っている間は良いのかもしれませんが、これが度重なると今度は手伝ってと頼まれるように発展していきます。そうすると、先輩や上司から何か頼まれると断ってはいけないと考える習慣がついているので、断れなくて、正しくは断るという選択肢が頭にないので当然のように引き受けることになります。
そして、更には断らない人というレッテルが貼られて、困ったときには〇〇さんという図式ができていきます。ついには、本当はやりたくない事まで頼まれたら断れなくなってしまいます。
こうして、段々とプチストレスが発生してきますが、自分の気持ちと折り合いを付けるために、
相手が喜ぶ顔が見れて嬉しい
私だから頼んでもらえる
上司に認めてもらっている
など、自分の価値を認めてもらって嬉しいという様に積極的に考えます。
しかし、本当の気持ちはどんなんでしょうか。
断る勇気がないだけ
大変そう可哀そうだから
私で役に立てるなら
など、相手に同情している一方で実はNOと言えないだけなのです。
会社に限らず、人の仕事を頼まれやす人というのは、実はその人自身が頼まれやすくしてしまっているんです。もし、頼まれることに少しでもストレスを感じるのであれば、断る勇気が必要です。そうしないと、ドンドン自分には全く利益にならないことや人のお世話ばかりして最終的にはストレスフルな状態になってしまうことがあります。
私の場合は、学生時代の部活動で身に着けた、先輩にやらせてはいけない、気配りの声かけるのが当たり前だという習慣が、断れない体質に発展したのかもしれません。しかし、ここで書いた様な頼まれやすい仕組みを作ってしまっているのは、実は自分なのだ。そう理解できると、何でも引き受けるのではなく、時と場合によっては断ることも大切であることが分かってきます。
こんな形で、人の仕事を手伝う場合は、その先の事も考えてから手伝うか断るか決めるのが良いように思います。